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当事者性について

2019/07/30(火)
〜心に響く発信とは〜

どうせ何かを発信するなら、誰かの心に響くような発信がしたいと思いませんか?それが誰かの行動を促し、本当のお客様や応援者をつれてくるのだと私は思います。

とはいえ、この資本主義社会の荒波の中では生産性が重要視されていますから、何かというと数で優劣をはかることに心奪われがちです。もちろん数はある程度は大切です。ですが、それを最優先にしてしまうと、本当に大切なことを見逃してしまう気もします。数より大切なもの、それは心を込めることではないでしょうか。では、具体的にどのような発信をしたらよいのか、「当事者性」というキーワードから、いくつか事例をあげて考えてみます。

れいわ新選組から、二人の障害者が当選して国会に送り込まれることになりました。社会福祉を充実するためには「当事者」が国会にいた方がいいだろうというようなことから、れいわ新選組として擁立したのだと思われます。山本太郎さんを支持される方、されない方、関心のない方etc.おられると思いますが、ここでは政治的な議論は一旦置いておいて、「当事者性」について考えてみたいと思います。

障害のあるお二人、せっかく当選したものの国会に介助者が入れない、つまり本人も国会に入れない可能性が出てきたようなのです(詳細、気になる方はググってくださいね)。

これからどうなるのだろうと、わたし、気になっております。当事者が語ることは、先の見えないリアルな物語を一緒に体験しているようで、気になってしまうのだと思います。批判、賞賛、どちらもあるのかもしれませんが、いずれにしても当事者が語ることに注目してしまいたくなるのは間違いないかと思われます。

当事者性に関連してもう一つ、ご紹介したいのがこちら。ジャーナリスト佐々木尚久さんのメルマガの記事より。


◆『サードドア―精神的資産のふやし方』(予約中)

 これはアレックス・バナヤンという18歳の大学生が、期末試験の前日に一念発起してテレビのクイズ番組に出場し優勝するところから始まり、そこで獲得した賞品のヨットを売って手にした軍資金で、ビル・ゲイツ、スピルバーグ、レディ・ガガなど世界屈指の成功者たちに突撃インタビューしようとするという内容です。

 この説明だけ聞くと「頭の悪そうな意識高い系が、無茶な行動に出てる本」という印象を持つ人もいるでしょうが(私も最初はそう思いました笑)、読んでみると非常に面白い。オススメの本です。この本については私は東洋経済の編集部からインタビューを受けており、おそらく刊行時期に記事が公開されているので、お読みいただければ幸いです。

 そのインタビューを受けている時に考えたのですが、「この本って、実にジャーナリスティックだなあ」ということ。バナヤンはビル・ゲイツとかクインシー・ジョーンズなどの大物のインタビューに成功しているので、そのインタビューをまとめた本を書くというやり方もあったと思うのですが、そういう平凡な本はつくらなかった。そうではなく、あえてインタビューにこぎつけるまでの過程を、失敗も含めてすべて書いているのです。

 結果に至るまでの長く辛い、失敗もたくさんある遍歴そのものを読ませるという手法をとっているのです。その中でバナヤン本人も成長し、本の前半では「頭の悪そうな意識高い系」だったのが、だんだんと変化していく。文章のタッチも変化し、後半では落ち着いた文体になっていくことで、バナヤンが学びを得て変化していくことがわかるのです。

 失敗も自慢も含めて、変にカッコつけるわけでもなく、かと言ってみじめさだけを晒しだすのでもない。そこがこの本が共感を得て米国などでベストセラーになった原動力なのではないかと感じます。そしてこれは、新しい時代のジャーナリズムでもあるのではないか。私はそう感じました。


わかるなぁ〜と思いました。これを読んで、真っ先に浮かんだのが、坂爪圭吾さんのこと。「ホームをレスした話」が、超絶おもしろいです。坂爪さんの生き方は、時代の最先端過ぎて、理解されないこともあるような気がしますが、私は好きです。毎日、ブログの言葉に元気をもらっています。どうして気になってしまうのかといえば、本人がネガティブと思われることも含めて、リアルな姿を晒しているからだと思います。まさに「当事者性」ということではないでしょうか。陰も陽もプラスもマイナスも、まるごとすべて、これが自分という生き様を発信することで、そこに心というか魂が宿るのだと思います。

「当事者性」というと、なんかカッコいいというか、澄まして気取っている感じもしますが(そんなことないですかね)要は、自分を晒すということだと思います。肌で、その効果を感じて、実際にそうされている方はたくさんおられますが、ご存知ない方のために。

一方、当事者が語る言葉にくらべて顔の見えない、事務的で機械的な発信は人の心を捉えにくいように思います。ですから、ご自分、あるいは自社、自店舗etc.の発信をする際、この「当事者性」という視点を取り入れられないか、考えてみることをおすすめします。それが誰かの心に響き、誰かの行動を促し、世界がより良い方向に広がることを後押ししてくれるのだと、私は思います。
コンビニのイートインコーナーでブログを書き始めたら、止まらなくなってしまい、すっかり長居してしまいました(汗)仕事部屋で、ずっとPCの前にいると、メンタルヘルス的に、あまりよろしくなくなってくるので、遠くまで歩きに行って、途中、喫茶店やコンビニのイートインコーナーでブログを書いたりしています。でも今日は、コーヒー一杯で粘りすぎたかもしれない。店員さんの視線が気になる(苦笑)。

さて、午後は、検索システムの設定など進める予定。それにしても、梅雨が明けてから猛烈な暑さですね。熱中症に気をつけて、元気に過ごしましょう。ではでは、また。

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