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貴子の本棚シリーズ「人生を盗まれない働き方」

2019/08/07(水)
まだ途中なんですが、こちらの本ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方、すごく面白いです。どこかに所属することなく、暮らしの中から、身の丈にあったナリワイを生み、育て、そして、暮らし、仕事と分けることなく、人生そのものを味わっていこう、というような内容です、たぶん(まだ、途中なのでねw 画像はアマゾンから拝借)
7年前の本なんですが、全然古い感じがしません。むしろ、これからこういった考え方は、ますます必要なんじゃないかと思います。先日、トヨタが終身雇用はもう守れないというようなことを発表しましたし、金融庁からは、老後2,000万円の貯蓄が必要という、不安を煽っているのか見放しているのか、よくわからない微妙な発表もありましたので(自己責任ということを強調して「備えよ」といいたいのかな)。

そのようなわけで、自分でナリワイを生むという発想を知ることは、どんな立場の方にとっても無駄にならないのではないでしょうか。どこかにお勤めしている方でも副業を持つことはできる場合があるでしょうし、今、何かしら事業を持っている方も、このような視点を持つことは決して無駄にならないように思います。また、定年退職した方が、新しい人生を作っていこうという場合も役に立つような気がします。

まだ最後まで読んでいないものの、読み進めるうちに、どんどん心がラクになります。今まで知らなかったことを知ることは、自分を肯定すること、許すことにつながりますね。

例えば、昔は、今とは比較にならないほど多様な職業があったのだそうです。それを絞り込み、効率化し生産性を上げることで世の中全体で経済を大きく発展させてきたのだそうです。それって、ここ30年くらいの話だとか。これを知っただけでも、わたしは心がラクになりました。だって、本来なら自分らしい働き方をしていたはずの人が、すでにある働き方や職業に無理やり自分を当てはめようとして苦しくならないはずがありません。なので、ニートとか引きこもりと呼ばれる社会に適応できない人が増える現象は、ある意味、自然なことだと思われます。
大正時代の調査によれば当時の職業が約35,000職種もあったのに、現在の厚生労働省の「日本標準職業分類」によれば、今や2,167職種だけというから、いかに多様な種類の職業があったのを減らして絞り込んだかが分かる。成功した部分も多いが、いきなり多様性を激減させれば、矛盾も大きくなる。(本より抜粋)
それから、今のビジネスって西洋的な考え方にしたがっているのだそうです。例えば分業化することで効率化をはかり、わたし達は大きく、急速に経済を発展させてきましたが、このやり方が西洋的なのだそう。頑張り屋の日本人って素晴らしいと思いますし、そのような考え方ややり方を否定するつもりはありませんが、このように分業化して、効率化するやり方は全体像が見えにくくなるという弊害があリます。

これを知って、あぁ、なるほどと思い、また気持ちもラクになりました。

わたしの場合ですが、WEBサイトの制作って、業務が多岐に渡ります。もう、こんなにあるのかってくらいw で、だからこそ、その業務をそれぞれの担当の人に振り分け、効率化し、生産性をあげようとしている人は、同業者の中に、たくさんいると思われます。それこそが、いわゆるデキルヒト、これまではそう思っていました。実際、そうなのだろうと思いますが、それがわたしにはできない(一人でできてしまうともいえる。全部じゃないけどね)。全体像が把握できなくなることが、どうしても嫌だからです。そのことで、ずいぶん自分を責めましたし、許せないような気持ちにもなりました。

ですが、この全体像を把握するという考え方は東洋的な仕事に対する考え方なのだと知り、長年の心のわだかまりが溶けて、自分が肯定されたような、許されたような気持ちになりました。「あぁ、わたしは東洋的なんだな」って。全体像を基本ひとりで把握するには、同時に多くの案件を抱えることは不可能です。でも、だからこそお一人お一人、一つ一つの案件に丁寧に向き合うことが可能になります。もう、それでいいんじゃない?わたしはわたしで良かったんじゃない?!そんな気持ちになりました。

本の中に印象的な言葉があったので、ご紹介しますね。
目先の「頑張る」よりも、世の中の構造や状況を洞察することが、何かすごい専門能力があるとか特別な才能があるとかよりも、遙かに大事である。
「世の中の構造や状況を洞察すること」が新しい視点を持つことにつながり、それで自分を肯定したり、許したりすることになって(なる場合もあって)、本来の自分で生きられるようになるのだと思います。そういう人が増えれば、世の中全体が元気になりますよね。そのようなわけで、「お一人お一人と丁寧に向き合っていこう」という気持ちが、より強くなりました。
本日は、ここ数ヶ月、気になっていたパスワード発行システム(お客様ご自身でパスワードを発行管理するためのシステム)と掲示板(SNS全盛時代ではありますが、閉じられたコミュニティが必要という方もおられます)の設定というか、本稼働がはじまり、ホッとしているところです。関係者の皆さまに感謝。それにしても暑い日が続きますね。熱中症に気をつけながら夏を楽しみましょう。ではでは、またね。

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