高校生の頃までピアノを習っていました。両親が習わせてくれたんですね。そんなことから音楽が好きで、学生の頃は吹奏楽部や管弦楽部で活動していました。今は聴く専門で、自分では演奏しないんですが、その頃、教えてもらったことや覚えたことって、今の仕事にも活かされているなと思います。
楽器を演奏することって、表現なんですよね。例えばこのフレーズは、優しい感じにしたいから、はじめ弱く入ってだんだん強くする、そしてその時の指のタッチはどうしたらよいか、みたいなことを、自分で決めて求めているイメージに近づけていくのが楽しかった。レッスンの日までにたいして練習もしていかないのに、先生は、「貴子ちゃんは、オーケストラやっているだけあって、表現するのが上手ね」なんて褒めてくれるものですから、その気になってしまったのですね。
ただ、その頃は、ピアノを弾くことを、自分の価値を証明するための道具みたいにしていたところがあって、今思えば、なんて苦しいことをしていたのだろうと思います。が、表現することの楽しさや、イメージに近づけていくためのトライアンドエラー(を繰り返しながらつくりあげること)は、WEBのデザインに活かされているように感じます。
WEBデザインって、今はCSSという便利なものがあって、一ミリ単位で、位置を調節できるんです。なので、こういう感じにしたい!というイメージが頭の中にあれば、わりと忠実にそれを再現できるようになりつつあります。技術やコツ、そして慣れも必要なんですが。その再現する過程が、音楽をつくり上げる過程に似ているな、と思いました。
どんな仕事も、外から見ているだけではわからない、工夫や奥行き、みたいなものがあるんでしょうね、きっと。あなたのお仕事はいかがですか?よかったら教えてください。それを表現することは、あなたの価値を高める(あるいは、元々ある価値を伝える)ことになるのではないでしょうか。
今日は昨日に比べて5度低い福島市ですが、夏の疲れが今、出ているという方もいるのでしょうか。体調、整えながら、秋を楽しみたいものです。ではでは、またね。