昨晩、
クローズアップ現代 “アカウント売買”~気づかぬうちに個人情報が売りさばかれる~で、SNSを使った詐欺についてやっていました。はじめのうちは、なるほど~、こういうことになっているのか、と感心しながらみていましたが、これは特定の人たちが悪いというわけではなくて、社会全体の問題をはらんでいるなと感じました。
まず、詐欺の手法にどのようなものがあるかですが、セレブな生活をしていることをアピールして、フォローをしたりされたり、あるいは友達申請をしたり受けたりし、ダイレクトメッセージからLINEなどでの連絡のやり取りに持ち込むのだそう。Facebookにも、たくさんいますよね?(苦笑)こういった手法を使っていると思われる人たち。
で、何をするのかというと、個人情報を何らかの方法で取得し、名簿リストを企業に売るのだそうです。ものすごい高値で買ってくれるのだとか。詐欺のカモリストとして。
それで思いました。根っこにあるのは「お金=その人の価値」みたいになっていることではないかと。今のところ、日本ではお金が無いと生活できないのは事実ですし、わたしもあったら嬉しい。
だからこそ、稼ぐための、あるいは儲けるための手法があると知ったら、その方法を試す人が出てくるのだと思います。チャレンジするのは基本的にいいことですし、人生を切り拓いてくれるものだと思います。が、誰かが提唱する、すでに構築されたシステムみたいなものを取り入れるのは、これからはちょっと危険なんじゃないかと思いました。取り入れるとしても慎重にした方が良いかと。
だいたい「○○すれば○○になる」的な手法って、勘のいい人には「あの方法を使っているのね」とわかってしまいます。そして、そういう手法というかシステムに取り込まれることに不快感を覚える人が少なくないように思います。少なくても、わたしはそう。
なぜ不快かというと、個性が見えない、あるいは個性を殺していることが感じられる、個性を見ようとしていない、ただただ「数」を集めればよい、そういう思考が透けて見えるから。「数」を「金」に置き換えても良いかもしれません。そこには愛が感じられない。だから不快なのではないかと。
ではどうしたら良いのか。それは自分が純粋にやりたいこと、こころときめくことをすることではないでしょうか。人はみなちがうのですから、それぞれのときめきを追求し、その過程や思いをさまざまな媒体で表現し続けることで、ファンや応援してくれる人が出てくるのではないかと。効率的とはいえませんし、泥臭くもありますが、それが結果的に一番の近道なんじゃないかとわたしは思いますが。