Facebookで知ったリカシリーズ、ドラマ化され、そして今度は映画化されるとのこと。
怖いのはヤダなと思いつつ、先日放映されたドラマがおもしろかったので、どうせならシリーズをすべて読破してみようか、とまずは一作目(たぶん)のRIKAリカを読んでみました。
そしたら、想像以上のグロさ、後味の悪さ、そしてKindle版で読んだため目の疲れがあり、読んだ直後は気怠かったです(苦笑)が、メールのやりとりを通じて心理的に相手に依存していく過程がリアルに感じられ、物語にどんどん引き込まれました。
ご存知ない方のために、どんな話かというと、出会い系サイトにハマった主人公がリカに出会い、ストーカーの被害に遭うという物語。わたしは、リカのような狂気は持ち合わせていませんが、人や恋愛に依存したり執着したりする心理は、わからずでもないというか、誰しも持っているものだと感じます。
ただ、普通の人は依存心や執着のエネルギーが1くらいのところ、リカは100くらいあって、しかも論理が破綻しているところが怖いのだと。
物語としてはおもしろいですが、私たちが日々、健やかに過ごすためには、やはり依存や執着のエネルギーは手放した方が良いのだろうと思います。そして不足感を外から埋めてもらおうとするのではなくて自分で自分を満たす、自己肯定感を高める、そんなことが大事なのでしょう。
でも、リカが品行方正だったら物語になりませんよね。小説「リカ」、おもしろかったです。